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2008年度当初の会長からのメッセージ

野生生物保護・管理のための知的協働プラットホームを目指して

 会員のみなさま、野生生物保護学会にご参加いただき、ありがとうございます。
 昨年度末の役員改選を経て、新たな執行部が2008年度に誕生しました。会長敷田麻実、副会長吉田正人、事務局長須田知樹の体制で会務を進めていきたく思っております。また次ページの理事が選出・指名され、今後の本学会の発展に寄与するために担当業務を遂行する所存です。
 さて本学会は、前期は会の立て直しを進め、学会としての『基本動作』ができるように体力を回復してきました。そして、現在は会員数523人(2008年当初)の中規模学会に成長しております。また若い優秀な研究者の参加が増えており、分野の多様化と相まって本学会の存在価値を高めてくれています。
 さて、今期の学会の課題は、何といっても、学会の価値の確認と将来計画の策定です。過去2年間、野生生物にかかわる「知のプラットホーム」という、現場に生かせる野生生物に関する知識の基盤としての学会、そして野生生物と人間の関係から、「生態系にかかわる人間と人間の関係」にまで領域を広げた学会として進めてきました。しかし、改めて今後学会はどちらを向いて、どのように進んでゆくのか、設立当初の気持ちに戻って再度検討したいと思います。これにつきましては、吉田副会長に一任し、計画策定のための「将来構想検討会」を設置したところです。
 また評価が高まり、書店・生協での販売も拡充しつつあるフォーラム誌については、草刈・丸山担当理事、丸山美和さん(編集)のご尽力を評価し、引き続き学会の主要事業として支援します。和文誌については発行体制を支える上條幹事の支援を進め、速やかな査読・発行体制を維持します。
 一方英文誌については、様々な検討の結果、今の状態での発行継続は難しいと判断しまして、いったん投稿受理を中止しております。査読体制の改善などをしない限り持続可能な発行ができないので、抜本的な見直しをするための措置とご理解ください。もちろん、学会設立当時からの「アジアの視点」を忘れたわけではありませんが、その推進体制が伴わない現状ではやむを得ない選択です。これは前期からの懸案であり、継続して湯本理事に一任して、時田理事の支援の下、本年の総会までに改革を実施します。この件にかんして、会員各位からの率直な意見と検討への参加をお願いします。
 最後に、長崎大会(後述)に向けて、学会として「行政研究部会(仮称)」の設置を検討しております。野生生物保護学が社会的な課題の解決に貢献するためには、現場と研究を結びつける行政の役割が非常に重要です。学会としては、こうした行政と研究の交流及び協働を促進し、行政ニーズや行政データに関する情報を必要とする研究者にとっても有効な場の提供を図りたいと考えております。これにつきましては、奥山理事・丸山理事が準備を進めています。
 今までは野生生物保護にかんする知識を学び、研究し、発表する場が学会でした。しかしこれからは、野生生物や生態系、それにかかわる社会にかんする知識を創造し、それを社会でどう活用するかを本学会はテーマにしていきます。今後とも会員のみなさまの支援と積極的な参加を期待しております。

  
(会長 敷田麻実)

副会長からのメッセージ:将来構想の策定に向けて

 2008年4月からの任期の理事への選任をいただいた吉田正人です。昨年は、第13回野生生物保護学会大会実行委員長を拝命し、江戸川大学において無事開催することができました。会員の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。
 このたびは、さらに本学会の副会長の指名をたまわり、身のひきしまる思いです。副会長としての最初の仕事は、本学会の将来構想を策定するため、将来構想検討会を開催することです。この検討会では、2020年を目標とした学会のあるべき姿を描き、それに向かってどのような活動をすすめるべきか行動計画を検討することになっています。若手・女性研究者の増加、行政・NGO・コンサルタント等会員の多様化などの実態を反映したメンバーによって、検討のたたき台を作るとともに、会員の皆様のご意見も伺いながら、将来構想案を策定したいと存じます。
 今期の理事の任期中の2010年には、名古屋において第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)の開催が予定されており、本学会にも野生生物の保護管理、生息環境の保全に対する意見が求められます。これまで、敷田会長のもとで学会としての基礎体力をつけてきましたが、社会的に影響力のある活動を展開するには、さらにステップアップが必要です。次なるステップに向けて力を合わせて行きましょう

  
(副会長 吉田正人)

学会の執行部の新体制について

役員選挙を経て2008年4月から新しい体制で学会を運営して参ります。
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行政と研究の協働を推進するための新部会の設置について

 野生生物の保護に関心を持つ多様な立場の会員の知のプラットホームであり、野生生物保護学によって社会的な課題の解決に貢献しようとする本学会にとって、行政と研究の協働は基本的な課題のひとつです。
 青年部会が積極的な活動を展開し本学会の裾野を広げていることに続き、本年11月の大会の場を目途として、行政と研究の交流及び協働を促進することを目的とする2番目の部会を立ち上げることとし、そのための準備を進めています。
 この部会(仮称:行政研究部会)では、行政官の野生生物保護に関する自主的な研鑽と発表を支援していくとともに、行政ニーズや行政データに関する情報を必要とする研究者にとっても有効な場を提供していきたいと考えています。

(担当理事:奥山正樹・丸山哲也)

2008年度の学会費の支払いをお願いします!

 2008年度(2008年4月1日からの年度)の学会費をお支払いお願いします。今年から「正会員」と「青年会員」の区分になりましたので、ご自分の会員区分をご確認お願いいたします。
 学会費は前納制、つまり、2008年度会費は2008年3月31日までに支払うこととなっておりますので、ぜひお願いいたします。なお、過年度会費未払いの会員には、近日中に葉書で督促状を送付の上、権利の停止と退会処分を行うことにご理解をいただきたいと思います。

(担当理事 山中)
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