サテライト
野生動物関連4学会・合同企画シンポジウム

「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に寄せる期待と展望
〜〜〜より実効的な野生動物保護管理の運用に向けての提言〜〜〜

開催趣旨:

 平成26 年5 月,「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」の改正案が可決され, 平成27 年度から「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下,鳥 獣保護管理法)」として施行されることになりました。この法律には,野生動物との 関わりが深い研究者から出されてきた提言等が反映され,実効性に大きな期待が寄せ られています。その一方で,適切な運用体制をともなわなければ,これまで以上の混 乱が予測される案件も含まれております。

 そこで,日本哺乳類学会,日本霊長類学会,日本野生動物医学会,「野生生物と社 会」学会の4学会は,新たなスタートを切る「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正 化に関する法律」に寄せる期待を示すと同時に,その実効的運用に関わる提言を行う 場として本シンポジウムを企画しました。この場で示された諸提言が国や地域の現場 に浸透し,より理想に近い「野生動物保護管理システム」が構築されることを願って やみません。

プログラム:

午前の部(9:30-12:00)

9:30-9:40 趣旨説明
9:40-10:10 日本哺乳類学会
鳥獣法改正をどのようにとらえるべきか
(一般社団法人自然環境研究センター 常田邦彦)
10:10-10:40 日本霊長類学会
鳥獣法改正に伴うニホンザル管理の行方
〜科学と現場の課題を考える〜(山形大学 江成広斗)
(10:40-10:50休憩)
10:50-11:20 日本野生動物医学会
法改正で期待される麻酔銃捕獲の成果と課題
~アーバンワイルドアニマル問題解決に向けて~
(兵庫県立大学/兵庫県森林動物研究センター 森光由樹)
11:20-11:50 「野生生物と社会」学会
次世代の野生動物管理の担い手を創出するには?
〜大型哺乳類を事例として
(酪農学園大学 伊吾田宏正)
11:50-12:20 関連事例の報告
認定事業者に求められる要件とは?
〜カワウ個体数管理の現場から〜
(株式会社イーグレット・オフィス 須藤明子)

(12:20-13:15 昼休み)


午後の部(13:15-15:00)

13:15-13:30 質疑応答
13:30-14:15 演者と各学会関係者による総合討論
(14:15-14:25休憩)
14:25-14:40 次なる鳥獣保護管理法と制度設計に向けての提言Ⅰ (日本哺乳類学会から)
〜順応的・科学的管理と分業体制について〜(合同会社AMAC 浅田正彦)
14:40-14:55 次なる鳥獣保護管理法と制度設計に向けての提言Ⅱ(「野生生物と社会」学会から)
〜国・都道府県・市町村の連携及び自然系調査研究機関の整備〜(酪農学園大学 赤坂猛)
14:55-15:00 挨拶と閉会

総合討論時の各学会からの登壇者:

  • 山田文雄(日本哺乳類学会哺乳類保護管理専門委員会 委員長)
  • 川本芳(日本霊長類学会 保全・福祉理事)
  • 淺野玄(日本野生動物医学会野生動物保護・福祉委員会 副委員長)
  • 赤坂猛(「野生生物と社会」学会会長)
  • 高橋満彦(「野生生物と社会」学会 行政研究部会幹事)