野生生物保護学会 (現「野生生物と社会」学会) 将来構想アクションプラン4

平成23・24年 青年部会アクションプラン

学会の将来構想


  1. 野生生物と人と関係に関して、研究者と実務者が集い、自然科学と社会科学にまたがる学際的な研究発表と情報交流の場を創出する。
  2. 野生生物と人の問題の解決をめざし、保護管理の現場から学ぶとともに、研究成果を現場に生かすネットワークを創出する。
  3. 若手の研究者・実務者に、野生生物保護管理に関するトレーニング、キャリアデザインの機会を提供する。

 青年部会では、この将来構想をうけて、若手の自由な発表の場の確保と、多分野・異業種の交流の促進を軸に、以下のようにアクションプランを制定します。

青年部会アクションプラン
  1. 若手の交流・キャリアデザインのための「グリーンフォーラム」の開催 
  2. 現場を歩きながら考える現場セミナーの開催
  3. 多分野交流・人材交流の促進
  4. 若手の研究・実践のための基礎的なトレーニングの場の提供
  5. 実務者にとって意義のある「学会」のあり方の検討

1 若手の交流・キャリアデザインのための「グリーンフォーラム」の開催

目標達成:2011年5月、2012年5月
担当幹事:富田、遠藤、久保、酒田、桜井、野呂、満尾、安田
概  要:
2009年度より開催している部会大会ともいえる「グリーンフォーラム」を継続して開催します。グリーンフォーラムは合宿形式で実施し、学部生・修士課程なども含む研究発表や、現場の実践報告、問題解決に資する研究や野生生物保護学会自体のあり方の議論、研究に限らない多様なキャリアデザインなどについて議論し、参加者に濃密な学術的交流と研鑽の場を提供します。

2 現場を歩きながら考える現場セミナーの開催

目標達成:2011年8月、2012年8月
担当幹事:久保、桜井、安田、中村、関根
概  要:
「人づて」ではなく、自らが実際に現場に赴くことによって、問題の所在やその解決に求められていることを、より深く、正確に理解することができます。そのような観点から現場に直接行き、肌で感じながら交流する中で問題解決を考える現場セミナーやエクスカーションを開催し、現場の人びとと交流することで、新たな研究や実践が生まれる場を提供します。

3 多分野交流・人材交流の促進

目標達成:2011年9月、11月、2012年12月
担当幹事:江成、角田、安田、米澤、満尾、安富、久保
概  要:
野生動物にかかわる問題解決の現場においては、単一ではなく、さまざまな知見や実践が求められることは珍しいことではありません。そのため、生態学に限らず、環境社会学や環境教育学、資源管理学、農村計画学など、さらには国内だけでなく、海外の事例を取り上げた研究を視野に入れ、多分野の研究や実践との交流を現場セミナーや研究集会、大会企画などの企画を通じて実現します。また、その基盤となる人材などのデーターベースを、ウェブ上で構築し、公開します。

4 若手の研究・実践のための基礎的なトレーニングの場の提供

目標達成:2011年8月、2012年8月
担当幹事:安富、関根、中村
概  要:
現場の実践などから学ぶことは大切ですが、その「学び」を支えるための最低限の知識、基礎的なトレーニングの場はそう多くありません。そこで、野生生物管理基礎コースなどの基礎的なトレーニングの場を提供し、若手が研究や実践をより拡げるためのスキルの獲得を実現します。

5 実務者にとって意義のある「学会」のあり方の検討

目標達成:2011年9月、2012年11月
担当幹事:遠藤、酒田、野呂、米澤、江成、富田
概  要:
「学会」というシステムは、もともと研究者のコミュニティとしての色彩が強く、現場の実践にあたる実務者にとって意義ある「学会」やそこでの活動のあり方はいまだ模索中といえます。各企画や大会、部会組織のなかで、実務者の参加や活動を促進する学会活動のあり方についてもルーティンに陥ることなく検討します。

平成23・24年青年アクションプラン